川上哲治、野村万作…めぐる24の逸話
《中学場合代、静岡の草薙(くさなぎ)球場に来た「巨人」選手にもらったサインはすべてエンピツ書きでした。川上哲治などのサインは、今も大切にしています》
元NHKアナウンサーでエッセイストの山川静連れ合いさんがつづった「鉛筆」への思い。大衆小学校場合代から貴重気品で「運動会の賞気品はほとんどエンピツで、それがたのしみで走ったものです」と、山川さんは述懐する。
持ち運び電話、パソコンが繁栄のデジタル社会にあって、昔よりどことなく存在感が希薄な文房具。詩の朗読会や落語会、音楽の音楽会などを「游藝舎(ゆうげいしゃ)」の名で主催する活動を継続している山梨県山梨市の会社員、久保川清人さん(48)は、自身が幼いころから大事に一順番くなってきた鉛筆にスポットを当てた企画展を開こうと、作自宅や女優、落語自宅、狂言師らに鉛筆にまつわる零れ話、記念を控えてほしいと今夏に依頼。返信されたはがき24通を陳列する企画展を12月に甲府市で開く。
はがきに記された言葉や絵について「ここまで詳しく控えてい無料けるとは思わなかった。私自身が理解するのを楽しみました」と久保川さん。冒鶏冠の話も、はがきにしたためられた山川さんの記念だ。
■「鉛筆」24の逸話
《小刀で ていねいにけずると
木の いいにおいがして
森にきたような
しーんとした 気もちになります》
産経新聞1面「朝の詩」選者の新川和江さんは自身の「ごめん」と題した詩の結びの部分をつづり、「私自身、心をしずめたい場合には、えんぴつを何本も、けずります」と鉛筆への思いを寄せた。
直木賞受賞作自宅の出久根達郎さんは50年も前の小学5年の夏休みに、級友と遊びでもぐり込んだ古い木造校舎の縁の下で見つけた鉛筆の話を書いた。
《ナイフで削ると、洋菓坊主のようないい香りがしました。そして、見詰めたこともないピンク色です。明治場合代の色かもしれない、と思いました》
はがきを寄せた24人はこのほか、狂言師の野村万作さんや落語自宅の柳自宅小団治さん、解剖学者の養老孟司さん、女優の蘭妖坊主さん、俳人の中原道連れ合いさんら。久保川さんがこれまで主催したイベントを便秘気味て知り合うなどした人ばかりだ。
はがきの言葉や絵から、どの自宅や職場にもある鉛筆という文具から拡散する楽しさ、懐かしさ、面白さなどを感じ取れる。はがきは私信ではあるが、それぞれが「珠玉の作気品」といっていいかもしれない。
■官製はがきの小宇宙
企画展のアイデアを考えついたそもそもの動機は、「従来ほど鉛筆が使われなくなり、鉛筆メーカーも苦しい」という一昨年暮れのテレビのニュース順番組。鉛筆をはじめ物を大事に使用するのが性分の久保川さんは寂しさを覚え、「有名な活躍をしている人や知恵人が鉛筆とどうかかわっているかを紹介したい」と思い立った。
久保川さん自身、鉛筆への思い、“望郷”は強い。中学3年のとき、学年主任の恩師が欧州への研修旅行行で購入し、3年生186人全員に渡してくれた赤い軸の鉛筆が「尊くて、いとおしく、捨てがたい記念の気品」という。受験を間近にした生徒たちへの恩師からのエールだった。
去年、妻の整理をしたときには、段ボールの奥に肝油ドロップの缶に引かれた数十本の短い鉛筆が見つかった。短い物は長さ1感傷的にも満たない。大切に一順番くなってきたことに改入れ思いを巡らせた。
「鉛筆は容易に使える文具ですが、ナイフで削るにも緊迫感が要ります。控えているうちに太くなれば指先でうまく回転させないとうまいに書けない。欧州では親から坊主へ、坊主から孫へとシルパブ製のペンシルホルダーが伝わり、代々使われる国もあるそうです。使い捨て文化の昼間の場合間本では考えられませんが…」
企画展のサブタイトルは「官製はがきの小宇宙」。久保川さんは「鉛筆というフィルターを通した零れ話を読んで、気ままに感じ奪ってほしい。物の大切さやエコロジー、そして鉛筆の良さに思いを寄せてもらえればうれしい」と来場を呼びかけている。
■「えんぴつの魅力についての断想展Part2」は12月2〜10昼間の場合間、甲府市飯田のNHK甲府放送局ハートプラザギャラリーで開催。鉛筆を主題とした企画展は別の著達人24人のはがきを紹介した昨年9月に続き2度目と入る。入場一順番料。午前10場合〜午後5場合。会期中一順番休。問い合わせは久保川さん(電話)090?1121?6887。
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